2017年7月14日金曜日

IoT水耕栽培機「foop」での初期実験(29〜30日目)

IoT水耕栽培機「foop」での初期実験29〜30日目

今日のIoT水耕栽培機「foop」を用いての実験について、朝・昼・夕方の3回で撮影を行なった写真を以下の図1〜3にそれぞれを記載する。

図1. 朝のfoop内の状態

図2. 昼のfoop内の状態

図3. 夕方のfoop内の状態

また、本日の計測データは、以下の通りである。



2017/7/14(金)
29日目 30日目
foop外気温 28.7℃ 26.3℃ 26.4℃
foop外湿度 72.8%rH 65.7%rH 69.6%rH
foop内気温 29.1℃ 26.8℃ 26.9℃
foop内湿度 70.4%rH 63.5%rH 67.2%rH
CO2濃度 499ppm 546ppm 533ppm
構外照明 232lux 789lux 391lux
水位 High High High
ポンプ Off Off Off
LED出力 100% 100% 70%
左側ファン出力 60% 60% 60%
右側ファン出力 60% 60% 60%
アクリルカバー Closed Closed Closed
育成モード ぐんぐんモード ぐんぐんモード ぐんぐんモード

(考察)
・以下の図4から図6をみてわかるように、②,③,④,⑥,⑦,⑨の場所で育っている植物は葉より茎の方が育っていることがわかる。

図4. 朝のfoop内の詳細

図5. 昼のfoop内の詳細

図6. 夕方のfoop内の詳細

このことについて、様々な光と植物についての参考資料や論文を参照することにより、青色の光の波長は、植物の茎を成長させる作用があり、赤色の光の波長は、植物の葉を成長させる作用があることがわかった。したがって、次回の実験では、赤色の波長を出力するLEDを多めに含んだ光源を作成し、IoT水耕栽培機「foop」に取り付けて実験を行っていこうと思う。
また、なぜ青い光の波長と赤い光の波長がそれぞれ植物の茎と葉を成長させるかを植物の構造や葉緑体の性質を含めて考察していこうと思う。

・上記で示した計測データから30日になるとLEDの光量が100%から70%となっているので、育ちすぎを防止しているのではないかと考えることができる。このことについて、30日を経過すると以下の図7のような通知がスマートフォン内のアプリケーションに送られてきた。

図7. アプリケーションからの通知

したがって、育て始めてから30日経過し、ようやく食べごろの通知が送られてくることが判明した。今回は、ベビーリーフを育てるために葉物野菜というジャンルでIoT水耕栽培機「foop」の実験を行ったが、他にもリーフレタスや小松菜などのジャンルがあるので、色々とチャレンジしてみるのも、面白いかと思った。ですが、今回は卒業論文の実験として栽培をしているので、楽しみつつ考察や計画をしなければならないと思う。

(一言コメント)
・オープンキャンパスの準備と実験と大学の講義の両立は色々としんどい面もあるけれどしっかりとこなして、結果を出そうと思います!!

0 件のコメント:

コメントを投稿

ブログ作成にあたって一言

初めまして 北九州市立大学情報メディア工学科の 永原研究室 に所属している長野 陸です。 現在、私は  永原 正章  教授のご指導のもと、日々勉学に励み、自動制御と人工知能の研究を行うことにより、農業での問題や人間を含めた地球全体での生態系に起こる環境問題の解決に取り...